SQL Server 2017 Express Editionをオフラインインストールする(1/4) - SQL Serverダウンロード編
現在の最新版はそれぞれWindows Server 2019とSQL Server 2019ですが、私の担当している仕事上ではまだまだ1つ前のバージョンが使われる事が多いので、Windows Server 2016上にSQL Server 2017 Express Editionにしています。
また今回はインストール対象のサーバーがインターネットに接続できない状態を想定しています。
実際にお客さまの環境ではよくある事ですね。
そのため、必要なモジュールを事前にダウンロードして揃えておいてから作業に入ります。
SQL Server 2017をインターネットに接続できない環境でインストールする方法はマイクロソフトのこの記事で説明されているのですが、倭国語訳がおかしかったり、倭国語環境ではそのままではインストール出来なかったりする部分があるので要注意です。
(このブログ記事で解説します)
https://docs.microsoft.com/ja-jp/sql/machine-learning/install/sql-ml-component-install-without-internet-access?view=sql-server-2017
インターネットへのアクセスなしでのインストール - SQL Server Machine Learning Services | Microsoft Docs
ブログ記事は4回に分かれる予定です。
(1/4)SQL Serverダウンロード編 ←今回
(2/4)SQL Serverインストール編
(3/4)SSMS編 (SQL Server Management Studio)
(4/4)SQL Serverアップデート編
現在のSQL Serverは基本的にインターネットに接続した状態でインストールする事を想定しているので、オフライン(インターネットに接続しない状態)でインストールするのは少し面倒です。
事前に以下のダウンロードが必要です。
[1]Microsoft SQL Serverのインストールモジュール
[2]Microsoft Rのモジュール
[3]Microsoft Pythonのモジュール
ダウンロードセンターからダウンロードできるSQL Serverのインストールモジュールは、インターネット接続した状態のオンラインインストール用のモジュールです。
またSQL Server 2017では、SQL Serverに含まれるMachine Learningサービスを実行するために、RとPythonのモジュールが必要です。
この辺がわかりにくい点でした。
[1]Microsoft SQL Serverのインストールモジュール
まずはここからオンラインインストール用のモジュールをダウンロードします。(5MB)
https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=55994
Download Microsoft® SQL Server® 2017 Express from Official Microsoft Download Center
(図1)ダウンロードしたモジュールを実行してインストールメディアのダウンロードを開始します。
(図2)メディアのダウンロード
(図3)今回は「Express Advanced」を選択します。
(図4)インストールメディアのダウンロードが始まります。(732MB)
(図5)ダウンロードが成功したら「閉じる」
(図6)終了しますか?で「はい」
(図7)これがダウンロードしたインストールメディア(732MB)
(図8)ダウンロードしたインストールメディアの詳細(SQL Server 2017のRTM)
[2]Microsoft Rのモジュール
[3]Microsoft Pythonのモジュール
RとPythonのインストールモジュールはまとめて説明します。
以下の4つのモジュールをダウンロードして1つのフォルダに保存します。
CAB形式のファイルですが、解凍する必要はありません。
リリース | ファイル名 | ダウンロード先URL |
Microsoft R Open | SRO_3.3.3.24_1033.cab | https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=851496&lcid=1041 |
Microsoft R Server | SRS_9.2.0.24_1033.cab | https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=851507&lcid=1041 |
Microsoft Python Open | SPO_9.2.0.24_1033.cab | https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=851502&lcid=1041 |
Microsoft Python Server | SPS_9.2.0.24_1033.cab | https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=851508&lcid=1041 |
(図9)ダウンロードしたRとPythonのモジュール
ここでは4つのモジュールをH:\TEMPフォルダに置きました。
(図10)ファイル名のロケールIDを変更する
ダウンロードしたファイル名には英語ロケールの「1033」が入っています。
しかしこのままで倭国語版SQL Serverのインストール時に認識してくれないので、ファイル名を倭国語のロケールIDである「1041」に変更します。
これでインストールメディアの準備が出来ました。
これらをインストール対象のサーバー上の適当なフォルダに置いておきます。
次回は(2/4)SQL Serverインストール編です。
(1/4)SQL Serverダウンロード編 ←今回
(2/4)SQL Serverインストール編
(3/4)SSMS編 (SQL Server Management Studio)
(4/4)SQL Serverアップデート編
(参考)
RとPythonのモジュールのファイル名が1033のままでは認識しててくれない問題については、この記事が参考になります。
この記事はWindows Server 2012 R2 + SQL Server 2016ですが、Windows Server 2016 + SQL Server 2017でも同じ現象です。
https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1711/08/news007.html
非インターネット接続環境でR関連機能がインストールできない(インストールトラブル) (1/2):SQL Serverトラブルシューティング(60) - @IT
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