私が担当するあるシステムで、こんな現象が発生しました。
現象
VMware ESXi 5.1 Update無しのゲスト
Windows Server 2008 R2にVMware Toolsをインストールすると、アプリケーションイベントログにイベントID:1000の警告が大量に記録される。
こんな内容が1秒間隔でアプリケーションイベントログに記録されます。
[warning] [vmusr:vmusr] Error in the RPC receive loop: RpcIn: Unable to send.
このブログ記事と全く同じ状況でした。
http://blog.neoflow.jp/2012/12/06/vmware-tools-%E3%81%8C%E5%A4%A7%E9%87%8F%E3%81%AE%E8%AD%A6%E5%91%8A%E3%82%A4%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%88id1000-%E3%82%92%E5%90%90%E3%81%84%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E4%BB%B6/VMware Tools が大量の警告イベントID:1000 を吐いている件 « b.nf
原因
VMwareでは既知の不具合です。
http://kb.vmware.com/kb/2036350VMware KB: Upgrading to VMware Tools 5.1 causes log spew with the message: Error in the RPC receive loop: RpcIn: Unable to send
暫定策
VMware Toolsのインストールフォルダにtools.confを作成し、以下の内容を記述してVMware Toolsサービスを再起動すると、警告を出力しないようになります。
[logging]
vmusr.level = error
tools.confの場所は、この辺です。
C:\Documents and Settings\All Users\Application Data\VMware\VMware Tools\tools.conf
C:\Users\All Users\VMware\VMware Tools\tools.conf
C:\ProgramData\VMware\VMware Tools\tools.conf
恒久策
VMware ESXi 5.1 Update 1にアップデートします。
あるいは
VMware ESXi 5.0 Update無しのまま、以下のパッチを適用します。
Patch ESXi51-0201212402-BG. To download this patch, see
VMware ESXi 5.1., Patch ESXi510-201212402-BG: Updates tools-light (2035778).
まあ、この辺はすべて上記のVMwareのサポート技術情報KB2036350に書いている通りですが(^^;)
私のお客さんの、ある
VMware ESXi 5.1 Update無しのゲスト
Windows Server 2008 R2でこの現象が発生して、暫定策が効果あったところまでは確認しました。
パッチ適用やアップデートの適用までは、まだやっていません。
念のためサポートには問い合わせました。
アプリケーションイベントログにただ警告が記録されるだけで実害はなく、無視してかまわないことを確認済みです。
しかし1秒に1行もログが書き込まれるとあっという間にイベントログを埋め尽くしてしまうので、最低でも暫定策で警告を記録しないようにする必要はあります。
tools.confの[logging]セクションにvmusr.level = errorを書くと、イベントログに書き込む内容がcriticalまたはerrorだけに絞り込まれ、warningやinfoを書き込まなくなるだけです。
あくまでも暫定策で、解決になっていない事に注意が必要です。