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でも米Microsoftはスタンドアロン型Hyper-V Server 2008を無償で提供すると、9月8日に発表したらしい。
http://journal.mycom.co.jp/news/2008/09/09/009/
・米MSが仮想化製品「Hyper-V Server 2008」を無償化へ | エンタープライズ | マイコミジャーナル
http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=3520
・マイクロソフトがパートナー企業との協力のもとで、お客様の仮想化を支援
マイクロソフトのプレスリリースに掲載されている発表は、大きく4つ。
1.Microsoft Hyper-V Server 2008を30日以内に無償でダウンロード提供を開始する
2.System Center Virtual Machine Manager 2008も30日以内に提供を開始する(これは有償)
3.仮想マシンのライブマイグレーション機能はWindows Server 2008 R2に搭載されることになった
4.Application Virtualization 4.5はMicrosoft Desktop Optimization Pack 2008 R2の一部として提供
スタンドアロン型のHyper-V Serverは米国では28ドルで販売予定だった。
しかしここのところの仮想環境の激しい競争、特に7月に発表されたVMware ESXiの無償提供の影響を受けてか、Hyper-V Serverもついに無償で提供される事になった。
しかしよくわからんのは、記事によっては「別途Windows Server 2008が必要」の注意書きも見かけること。
これでは今までの「without Hyper-V」のWindows Server 2008の価格でHyper-Vが使えるだけのことであり、実質数千円値下げしただけの意味になってしまう。
いやいや、そんなはずは無い。
フリーでダウンロードしてHyper-V Serverが自由に利用できるんだと僕は思ってるんだけど。
そうでないとVMware ESXiの対抗にはならないからなあ。
まあ、いずれ詳しい事がわかるだろう。
それからもう一つ朗報なのが、System Center Virtual Machine Manager(SCVMM)の単独提供。
今まではSystem Centerのスイート製品としてしか購入できなかったが、バージョン2008からは単独で購入できるようになるらしい。
SCVMMではHyper-V、Virtual Server 2005 R2だけでなく、VMware Infrastructure 3も統合して管理できるらしい。
コンピュータメーカからは同様の製品も出ているが、マイクロソフトが出すとはねえ。
面白いよ。
運用管理もだけど、その前に物理サーバを仮想サーバに変換するツールとしてもSCVMMはちょっと気になる。
VMware VMotionに相当するライブマイグレーション機能もWindows Server 2008 R2で搭載されるとのこと。
今まで延期に延期を重ねてVMwareにどんどん差をつけられているからね。
早く追いつかなきゃ、マイクロソフト。
Application Virtualization 4.5は今までのSoftGridの新バージョン。
今までのSoftGridはマイクロソフトが買収したときの製品そのままだったらしいが、次の4.5からマイクロソフト版としてリリースされるようだ。
System Center Virtual Machine Managerの単体での発売については、マイクロソフトの高添さんのブログに説明がある。
http://blogs.technet.com/osamut/archive/2008/07/11/3086853.aspx
・高添はここにいます : 朗報です!! SCVMM 2008 は単体でも出荷・・・予定
スタンドアロン型Microsoft Hyper-V Serverの詳しい説明は米国MicrosoftのFAQを
http://www.microsoft.com/servers/hyper-v-server/faq.mspx
・Microsoft Hyper-V Server 2008 FAQ
倭国語訳
http://www.excite-webtl.jp/world/english/web/?wb_url=http%3A%2F%2Fwww.microsoft.com%2Fservers%2Fhyper-v-server%2Ffaq.mspx&wb_lp=ENJA&wb_dis=2&wb_submit=+%96%7C+%96%F3+
・英語翻訳 ウェブページ翻訳 - エキサイト 翻訳
おお、このFAQによるとHyper-V ServerにはCALが不要らしい。
これはちょっといいな。
Windows Server 2008 Hyper-VではWindows Server 2008 CALが必要だから、今までHyper-Vで古いOSを仮想化するにはそれがボトルネックになっていたから。