VMware ESX 4.0ストレージ領域に割り当てるLUNサイズは2TB未満に
VMware ESXで利用可能なストレージ領域って言うんでしょうか、VMFSパーティションて言うんでしょうか、要するにWindowsと同様に1パーティションは2TBまでって制限は有名です。
私だって知っていますし、ESX 3.5の頃に2TB以下のパーティションにエクステントを追加してして2TB超のVMFSボリュームを作成したこともあります。
Storageって言葉があいまいで間違いやすいので、ここではESXのVMFSの部分をストレージと呼びます。
ハードディスクの方はディスクアレイ装置と呼びましょう。
ではディスクアレイ装置のLUNサイズが4TBの場合、2TBのVMFSパーティションが2つ確保できるのかな?。
いや、LUNサイズが2TBまでの制限なのかな?。
その辺はあいまいなのでやってみました。
ESXホストは内蔵SAS 10000rpm 146GB×2本 RAID1です。
FC接続のディスクアレイ装置は、SAS 15000rpm 450GB×10本 RAID6です。(8D+PQ)
これが1つのRAID、つまりプールとなり、OSから見える論理的なサイズは、ほぼ3TBです。
(写真1)ディスクアレイ装置に確保した2TBのLUN
まずディスクアレイ装置の管理画面で、2TBのLUNを確保します。
1024×1024×2で、2097152MBぴったりです。
(写真2)ディスクアレイ装置に確保した1TBのLUN
次にディスクアレイ装置の管理画面で、1TBのLUNを確保します。
1024×1024×1で、1048576MBぴったりです。
(写真3)vSphere Clientで見たESXのデータストア
内蔵RAID1の134GBがStorage1です。
ディスクアレイ装置の1TBのLUNをStorage2として割り当てます。
ここまでは問題ありません。
次に右上のストレージの追加のリンクをクリックします。
(写真4)ストレージタイプの選択
ストレージタイプで「ディスク/LUN」を選択します。
(写真5)ディスクまたはLUNの選択
この画面には確かに2.00TBのLUNが表示されています。
一安心して次に進みます。
(写真6)ホスト構成中のエラー
現在のディスクレイアウトで、無情にもこんなエラーが発生します。
ホスト構成中のエラー:Failed to get disk partition information
しかも背面には「ハードディスクが空です。」と出ているではないか。
いやいや、2TBもの広大な空き領域がそこに存在しているのに。
(写真7)プロパティでデータストア名を入力
それでも手順は次のステップに進みます。
プロパティ画面で、データストア名を入力して次へ。
(写真8)フォーマットができません
フォーマット画面でこんなエラーが表示されました。
オブジェクト参照がオブジェクト インスタンスに設定されていません。
これ以上はどうやっても先に進みませんでした。
WindowsではLUNが2TBを超える場合、そのLUNの先頭から2TBずつパーティションを確保できます。
しかしVMware ESXでは、ディスクアレイ装置のLUNサイズが2TBだと、パーティションを確保することができませんでした。
結局今回は1.5TBのVMFSボリュームを2つで利用することにしました。
この辺はホワイトペーパーの「VMware vSphere 4の新機能ストレージ」にそれらしいことが書いてあります。
はっきり断言されているわけではありませんが、7/11ページに「LUNあたり最大2TBまで」と記載されています。
http://info.vmware.com/content/apac_jp_cp10q1vsph_wp_lp?src=web_10Q1_VMW_VSP-JPpx&ossrc=web_10Q1_VMW_VSP-JPpx
・VMware vSphere ホワイトペーパーキット 2010年2月版