VMware Enhanced vMotionのCPU互換性(EVC)

VMwareでEnhanced vMotionのCPU互換性(EVC)が掲載されているドキュメントを見つけたのでメモ。
VMware Enhanced VMotion Compatibility

http://kb.vmware.com/selfservice/microsites/search.do?cmd=displayKC&externalId=1036420
VMware KB: EVC (強化した VMotion の互換性) プロセッサー サポート
http://kb.vmware.com/selfservice/microsites/search.do?cmd=displayKC&externalId=1003212
VMware KB: Enhanced VMotion Compatibility (EVC) processor support


IntelのCPUに対するVMware Enhanced vMotion(EVC)は現在は5種類。
1)Xeon Core 2
2)Xeon 45nm Core 2
3)Xeon Core i7
4)Xeon 32nm Core i7
5)"Sandy Bridge" Generation

上が古い世代のCPUで、下が新しい世代のCPU。
EVCで古い世代を指定すれば、それだけ広い範囲のCPUでvMotionが可能になる。
しかし新しい世代のCPUに搭載されている新機能はマスク化されて無効になるため、性能面では不利になる。

出来るかぎりEVCではない通常のvMotionにする、もしEVCを利用するなら極力新しい世代に限定するなど、最新CPUの機能・性能を享受できるようにしましょう。

で、実際にEnhanced vMotion(EVC)の設定画面を見てみました。
・Xeon 5600番台CPU
VMware ESXi 4.1 Update 1
・VMware vCenter Server 4.1 Update 1

この構成では、1)Xeon Core 2世代から4)Xeon 32nm Core i7世代までが選択可能でした。
5)Sandy Bridge世代は選択肢にありませんでした。

(写真1)VMware EVCモードでXeon 32nm Core i7を選んだ場合
VMware EVCモードでXeon 32nm Core i7を選んだ場合
試しに一番新しい4)Xeon 32nm Core i7を選ぶと、4)Xeon 32nm Core i7の世代のみvMotion可能になります。

(写真2)VMware EVCモードでXeon Core 2を選んだ場合
VMware EVCモードでXeon Core 2を選んだ場合
EVCで試しに1)Xeon Core 2世代を選ぶと、1)Xeon Core 2世代から4)Xeon 32nm Core i7世代までがvMotion可能になります。

VMware vCenter Converter StandaloneでLinuxをコンバートする場合の気付き

VMware vCenter Converter Standalone 5.0でLinuxをP2Vコンバートする検証をしています。
まだ検証途中ですが、気づいた点をいくつか。

http://downloads.vmware.com/jp/d/info/infrastructure_operations_management/vmware_vcenter_converter_standalone/5_0
VMware vCenter Converter Standalone のダウンロード: 物理マシンから仮想マシンへ変換 (P2V)


【1】Converter Serverが別途必要
Windowsのコンバートの場合、コンバート対象のサーバのConverter Server(コンバーターの本体)とConverter Agentをまとめてインストールして、自分自身でコンバートすることができます。
Linuxの場合はConverter ServerをインストールしたWindows PCが別途必要。

【2】Converter Agentはインストールされない
Converter ServerからLinuxに対してsshで接続して内部を読み取ります。
Windowsのようにコンバート対象にConverter Agentはインストールされません。

【3】rootでssh接続する
コンバートを実行するとrootのパスワードを入力する欄があります。
Converter Serverがコンバート対象のLinuxに対し、root権限でssh接続する必要があるからです。
実環境ではセキュリティのため、一般ユーザでssh接続してsuでrootに変更する運用している場合も多いと思いますが、これではコンバートできません。
管理者権限でssh接続できるように、一時的に設定変更してもらう必要があります。

【4】コンバートの出力先はESX/ESXiのみ
Windowsなら単純に共有フォルダ上に仮想ディスクとしてコンバートする事もできます。
こればVMware Player/VMware Server/VMware Workstation形式としてコンバートできるからです。
Linuxの場合はコンバートの出力先はESX/ESXiのみしか指定できませんでした。(vCenter Serverは不要)
これって敷居が高いです。
私の場合はCore i5のWindows PCにVMware Playerをインストールし、その上にVMware ESXi 4.1をインストールして何とか環境を準備しました。

【5】コンバート時にディスクサイズ変更できない場合あり
私が試した限りでは、/や/bootはコンバート時にディスクサイズ変更できませんでした。
また1つのディスク内のパーティションである/や/bootを、別の仮想ディスクに分離することはできませんでした。

【6】ヘルパーLinuxのIPアドレス変更
私がハマったのはこれです。
コンバート先のVMware ESXi上に自動的にヘルパーLinuxが作成されます。
これをコンソール画面で見ているとDHCPでIPアドレスを取得できず、ヘルパーLinuxの起動に失敗してしまいました。
コンバート直前のオプション設定画面でヘルパーLinuxのIPアドレスを指定できるので、DHCPではない環境ではここでIPアドレスを指定しておきましょう。

【7】Fedora 15はコンバート出来ない
最初にFedora 15のコンバートを試してうまく行かず、CentOS 5.1ではコンバート出来た。
Fedora 15はLinuxカーネルが新しいからかな。
原因は確認していないけど。


LinuxのコンバートはWindowsのコンバートとは別物ですね。
もう少し検証を続けます。

Red Hat Enterprise Linux 6.2がリリースされた

私自身、まったくLinuxを扱った事がありません。
基本的にはWindows Serverばかりです。
サーバーのインフラ構築を仕事にしているので、その中に何台かLinux(Red Hat Enterprise Linux)が含まれていた事はありますが、他の人にお願いしています。

とは言うものの、最近はプロジェクト内にLinuxか入る率が上がっていて無視できない。
今やってるP2Vコンバートによる仮想化プロジェクトも、対象数十台のうち半数はRHELで困惑中。

で、本題。
Red Hat Enterprise Linux 6.2が出ました。
強化内容はまだ把握してないけど、メモとして。


http://virtualization.info/jp/news/2011/12/httpvirtualization-infoennews201112release-red-hat-enterprise-linux-6-2.html
・virtualization.info | リリース:Red Hat Enterprise Linux 6.2 (20111206-2)
https://access.redhat.com/knowledge/docs/ja-JP/Red_Hat_Enterprise_Linux/6/html/6.2_Release_Notes/index.html
Red Hat Enterprise Linux 6.2 のリリースノート

VMware ESX/ESXi 4.1で仮想マシン間のメモリをシェアする場合の優先度

VMwareではメモリがオーバーコミットされているときに、ホストは各仮想マシンのメモリを回収し、優先度に応じて分配する。

(写真1)仮想マシンのメモリシェアについての設定画面
仮想マシンのメモリシェアについての設定画面
写真はVMware ESXi 4.1で、仮想マシンのプロパティ画面のリソースタブ。

各仮想マシンで指定した、予約と制限の間のメモリを、仮想マシン間で共有する。
つまり予約は最低保証されるメモリ量。
シェアの優先度は高・標準・低が4:2:1の比率となる。

すべての仮想マシンの予約メモリの合計がホストメモリを超えてしまえば、基本的にはホストはメモリ不足となる。
しかし予約しているメモリも、仮想マシンが実際に使っていなければホスト上でも無駄に消費することは無いので、一概に必ずメモリ不足になってしまうわけではないが。

VMwareのメモリ管理、仮想マシン間のメモリシェアについてはこれがわかりやすい。

http://info.iim.co.jp/2009/08/vmware_3.html
VMwareのメモリ管理~バルーニング制御~ - IIMレポート - IIM InfoStation Academia


詳しくはこちらで各バージョンのリソース管理ガイドを。

http://www.vmware.com/jp/support/support-resources/pubs/vi_pubs_res_mgmt.html
VMware > リソース管理に関するドキュメント

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WindowsサーバーとVMware vSphereを中心としたサーバーインフラの提案・構築・保守を中心にやってます。
昔々はオフコンで販売管理などのアプリケーション開発したり、ファミリーレストランの無線オーダリングやPOS、キッチンプリンタの全国展開していたころもありました。

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